Day 1 (Sunday, July 9): touch

「スパイダーマン:ホームカミング」ネタバレ注意!

「あなたの存在が感じられるだけで幸せよ」
触れることのできない恋人だか、画面越しに出会えるだけでも幸せだ…。そう思っていたのに、画面の向こうの彼は不満げに小さく唸った。
「私は不満だ。実物の君に触れたくて堪らない」
唇を尖らせる恋人が愛おしくなったペッパーは、左手でそっと画面に触れた。指に光るエンゲージリング。先日、大勢のマスコミの前で渡された指輪は、9年分の彼の思いを放つかのように、キラキラと輝いている。
指輪を見つめるペッパーに気づいたトニーは、画面越しに手を伸ばすとペッパーの左手に自分の手を重ねた。
「帰りは何時になる?」
「15時頃到着予定よ」
「分かった。空港まで迎えに行く」
頷いたトニーは、ウインクしながらペッパーに投げキスをした。
「愛しているわ、トニー」
「知ってるさ。私も君のことを愛してるからな」
蕩けるような甘ったるい声で愛を囁きあった2人は、明日の再会を約束すると電話を切った。

2 人がいいねと言っています。

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