New Year’s Eve(トニーとペッパーの場合)

クリスマス前からヨーロッパ一周旅行へ出掛けていた二人。クリスマスはドイツの古城を貸し切り、あちこちの都市を経由して、ニューイヤーイブの今日、フランスへと降り立ったのだった。

エッフェル塔の見えるホテルのスイートルームで二人は早速抱き合った。途中邪魔が入ったが、散々愛し合った二人はシーツだけを身に纏い、ベッドの上でワインを飲んでいた。
外はすっかり暗くなり、ニューイヤーイブを楽しもうとたくさんの人が街には出ていた。

「カウントダウンで花火があがるそうよ」
トニーのグラスにワインを注いだペッパーは、チーズを口に放り込んだ。
「花火か…」
外のイルミネーションの光はカーテンを開けたベッドルームにまで注ぎ込み、煌びやかな光に照らされたペッパーの横顔はいつにも増して美しく、トニーは眩しそうに目を細めた。

(今年も1年無事に終わった。もうすぐ新しい年が始まる。来年の大晦日も君とこうやって過ごせるだろうか…)

彼の視線に気がついたペッパーは、顔を上げると小首を傾げた。
「どうしたの?」
その声に我に返ったトニーはグラスの中身を煽ると、グラスや皿をベッドサイドのテーブルに移動させた。
「なぁ、ハニー。こうやってずっと一緒に年越ししよう」
それって、もしかして…と顔を赤らめたペッパーは、腕を引っ張られトニーの胸元に倒れこんだ。ペッパーの頭にキスをおとしていたトニーだったが、恥ずかしそうに顔を伏せているペッパーに向かってわざと不機嫌そうに唸った。
「おい、返事は?まさか来年に持ち越しだなんて言うなよ?」
慌てて顔を上げたペッパーの目は潤んでおり、零れ落ちそうな涙を拭ったペッパーは輝くような笑みを浮かべた。
「ちゃんと今年中に答えるわよ。もちろん”YES”よ。それにね…」
そう言うと、シーツを取りトニーに抱きつくと、ペッパーは貪るようにキスをし始めた。ペッパーの行動に驚いたトニーは目を白黒させている。愛おしそうに頬を撫でたペッパーは、とびっきり甘いキスをすると耳元で囁いた。
「これからもずっとこうやって年越ししましょ?」

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