指先でピロートーク

トニペパ事後

私の密かなお気に入り。それは、彼が脱ぎ捨てた少し大きめのシャツを羽織ること。
彼の匂いはまだ残っているから、抱きしめられているように錯覚する。
でもそこに温もりはない。
温もりを求めて、ヘッドボードに寄りかかり頭だけを起こした彼の隣へと寝転んだ。
左腕を彼の胸元へ巻きつけると、彼が右手で私の肩を抱き寄せたので、自然と顔を彼の胸に押し付ける形になった。

「ねぇ、トニー?」
右手で私の髪の毛をもてあそびながら、左手に持った書類とにらめっこしてる彼の気を引こうと、声をかける。
「ん?何だ?」
一応聞いてくれてるんだろうけど、生返事。彼の思考回路は私に向いてくれてない。

彼の気を引こうと、彼の心臓(アークリアクター)を指先でつついてみた。
段々と指先を下ろしていくも、彼は書類から目を離さない。

お腹の辺りまで指を持っていくと、指先で”LOVE”という文字を何度も書いた。4文字だけど、私の気持ち。
私の気持ちが伝わるように、何度も何度も繰り返す。

何回目かの文字を書き終えた時、彼が指先で背中を撫でているのに気付いた。
顔を見上げると、イタズラっ子のようにニヤニヤする彼。
彼の指先がシャツを巻くしあげ、首筋から下へすぅっと何度も往復する。
その動きに自然と身悶えすると、それに気付いた彼はシャツごと私を抱きしめると何度も何度もキスをした。

そして、私はまたあの快楽の海に溺れていった。

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