30. Drink

「美味そうに飲むなぁ」
一心不乱に母乳を飲む息子をトニーはペッパーの隣に座り眺めている。
しばらくしてミルクを飲み終わった息子を受け取ったトニーは、彼を抱きかかえると背中を優しく撫でた。盛大なげっぷをした彼をベビーラックに寝かせると、 満面の笑みを浮かべた彼は小さな手足を動かし始めた。
「腹一杯で嬉しいのか?」
柔らかな頬を突くと、彼はあろうことかトニーがよくするようにニタ―と笑ったのだ。
「え…」
顔立ちは母親にそっくりな息子なのに、自分そっくりな仕草をする息子にトニーは思わずたじろいだ。
「エストは顔もあなたにそっくりだから分かるんだけど、エリもねあなたにそっくりなの。特にねミルクを飲んだ時よ。2、3日前からね、時々さっきみたいな顔をするの。あなたがお酒を飲んで嬉しそうにしている時と、同じ顔をするんだから」
苦笑するペッパーに内心嬉しくてたまらないトニーは顎鬚を撫でるとわざとらしく鼻を鳴らした。
「仕方ない、スターク家の男だ。なぁ、息子よ」
その父親の言葉に同意するように、エリオットは両腕をバタバタと動かしたのだった。

拍手お礼再掲。The Pepperony 100 Challengeより

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