「最近目立つんだ」
鏡を覗き込んだトニーはため息を付いた。
全てが順風満帆で悩みなどないように見えるトニー・スタークだが、意外と繊細な部分があるのは彼と親しい友人のみが知る秘密だろう。そんな彼が最近悩んでいること、それは白髪。
年相応だし、風格が出るから私は気にしないわよ…と思ったペッパーだが、本人は白髪を引っ張ると、スタイリストに告げた。
「もう少し明るくしてくれ。それから長いと目立つ。もっと短くしてくれ」
椅子にもたれかかったトニーは、ペッパーが何か言いたげにしているのに気づくと、目をくるりと回した。
「分かってる。年相応だと言いたいんだろ?何も言うな。ハニー、美しい君と並んで歩くんだ。君だってかっこいい私と歩きたいだろ?」
いつまでも若く見られたいのはペッパーも同じだが、あまりカッコよくなられても周りの反応…特に女性がまとわりついてくるのだから内心複雑なのも確かだ。そんな心中を察したのか、ペッパーを呼び寄せたトニーは膝の上に座らせるとキスをした。
「まさか心配してるのか?大丈夫だ。私は君だけのものだから…」
小さく頷いたペッパーは真っ赤になった顔を隠すようにトニーに抱きついた。
拍手お礼再掲。The Pepperony 100 Challengeより