4.Black

「このドレスにしろ」
トニーが差し出したのは、比較的露出度の少ない黒のシックなドレス。だがペッパーの興味は、別のドレスに向いていた。新作のそのドレスは、胸元も背中も大きく開いており、大きくスリットの入った露出度の非常に高い黒のドレス。
「でも、新作なの。せっかくのパーティーなのよ?あなただって私に似合うドレスを着て欲しいでしょ?」
目を吊り上げたペッパーを無視したトニーは、自分が選んだドレスを鏡の前に掛けた。
スタイル抜群な彼女なのだから、どんなドレスでも似合うことは分かっている。だが問題はあちこち露わになった彼女を人前に出すほど自分は心が広くないということ。
自分の要望が聞き入れられそうにないため、膨れっ面をしていたペッパーだったが、明日は自分が選んだ物を無理矢理着て行けばいいわ…と、トニーの隣に横になった。

翌日…。
「やだ!これじゃあ着れないわ!」
シャワーを浴び鏡を覗き込んだペッパーは悲鳴を上げた。全身至る所にトニーの印が刻まれており、こんな状態ではあのドレスは着られない。
「やられたわ…」
ドアの隙間から微笑んでいるトニーを睨みつけたペッパーは、渋々彼が選んだドレスを着たのだった。

拍手お礼再掲。The Pepperony 100 Challengeより

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