197. Flag

「降参だ」
相手に向かって白旗を振ったトニーだが、生憎先方は勝負をやめる気はないようだ。
「ダメ。最後までちゃんと勝負しましょ?」
怖い程の笑みを浮かべたペッパーは、J.A.R.V.I.S.の指示した色に足を延ばした。

2人が興じているのは、ツイスター。
毎朝ヨガで身体を鍛えているトニーだが、それならペッパーも負けてはいない。トニーよりも経験年数の長いペッパーは、同時に彼よりも熱心に取り組んでいるため、今やインストラクターにでもなるのかと言うくらいの腕前だった。
つまり、ペッパーは非常に身体が柔らかい訳で…。
ペッパーが指示された青に足を延ばした。長い足を軽々伸ばしたペッパーだが、彼女が動きやすいようにトニーは身体をのけ反らせた。が、ただでさえ海老反りに近い体勢だったのを更にのけ反らせることになり…。

グギっ!

鈍い音が聞こえ、トニーがグエっと妙な声を出した。

「と、トニー?!」
見ると涙目になったトニーは腰を抑え悶絶しているではないか。

まさかツイスターでぎっくり腰になるとは思ってもいなかった2人だが、後の祭り。
動けないトニーの肩を担いだペッパーは、ツイスターは禁止ね…とため息を付いた。

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