ラボから上がってくると、ペッパーはいつもリビングのソファーに座り、仕事をしていた。
彼女がその場で仕事をするようになったのは、いつからだろうか…。だが、ラボから上がってきても、寝室から降りてきても、一番に彼女の姿を見ることができるのだから、トニーは内心彼女の定位置が気に入っていたのだ。
そんなことをぼんやりと考えていると、トニーに気づいたペッパーが首を傾げた。
「何故いつもそこで仕事をしているんだ?」
思い切ってそう尋ねると、ペッパーは肩を竦めた。
「ここだと、社長がラボから上がってこられてもすぐに分かりますから」
クスクス笑い声を上げたペッパーは可愛らしく、眩しそうに彼女を見つめたトニーは、胸の高まりを悟られまいと軽く咳払いした。そして彼女の隣に腰を下ろすと、テーブルの上にあったピザを1切れ口に押し込んだ。