「ようやく君を捕まえることができた」
初めて同じベッドで迎えた朝。ペッパーを腕の中に閉じ込めたトニーは、彼女の首筋に赤い印を刻みながら囁いた。
「私はいつもあなたのそばにいたわよ?」
秘書だったんだから…と言いかけたペッパーだが、トニーの言いたいことはそういうことではないようだ。
「君はいつだって手の届かない存在だった。そばにいながら、手に入らない存在だった。だが、今、君は私の腕の中にいる…」
つまり心を手に入れたということだろう。
だが、それはペッパーも同じだった。
そばにいながら、トニーの心を手に入れることはできなかったのだから…。
「私も同じよ。やっとあなたを私だけのものにできたんですもの」
クスクス笑みを浮かべたペッパーは、トニーの胸元に顔を押し付けると、赤い花を散らした。