目の前に真っ暗な宇宙空間が広がっている…。遠くには、宇宙船も…。
エイリアンたちが襲いかかってきた。
地球に向かうエイリアンを、防ぐことができなかった。
地球は為すべくもないまま侵略された…。
そしてペッパーは………。
足元に見覚えのある女性が倒れていた。
慌てて彼女を抱き起すと………それは……。
「ペッパー!!!」
小さく悲鳴を上げたトニーは、ベッドから飛び起きた。
そこは宇宙ではなく、寝室だった。
隣ではペッパーが身体を丸めて眠っている。
夢だった…。
夢でよかった…。
彼女は無事だ…。
何度か深呼吸をしたトニーは、額の汗を拭った。
震える両手を握りしめたトニーは、眠っているペッパーを起こさないように起き上がった。
窓の外には、NYの街並みが広がっている。
しばらく夜景を眺めていたトニーは、窓に写る自分に手を伸ばした。ぼんやりと写っている自分の裸体…その中心で青白く輝くリアクター。文字通り裸の自分の姿を見たトニーは、先程の悪夢を思い出した。
もし、この瞬間、敵が襲ってきても、自分は何も出来ない。ただ、ペッパーが傷つくのを見ていることしかできないのだ。自分は何て無力なんだろう…。神様のように雷を操れる訳でもない。キャプテンのように超人的な力がある訳でもない…。自分はアーマーがなければ、ただのしがない人間なのだから…。
また襲ってくるかもしれない…。
敵は…地球ではなく、宇宙にもいることが分かったのだから…。
彼女を…ペッパーを守るためには、早々にマリブに戻らなくてはならない。
そして、アーマーを強化しよう。思いつく限りのアーマーを作ろう…。
そうすれば、彼女を守ることができるから…。
何度か深呼吸をして息を整えたトニーは、そっとベッドに潜り込むと、ペッパーを抱きしめ無理矢理目を閉じた。
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