You’re our angel.④

トニーとペッパーはジニーを『愛されるもの』という意味を込めて、『アメリア・ヴァージニア・スターク』と名付けた。
そして二人はソーシャルワーカーの元に向かい、ジニーを養女に迎えたいと告げた。二人の決断を驚きながらも祝福したソーシャルワーカーは、早速手続きを開始すると告げた。
その足で近くの教会へ向かった二人は、ハッピーを立会人に式を挙げた。
盛大な式はジニーを正式に養女に迎えた時にしよう…と誓った二人は、真新しい夫婦の誓いの指輪を嵌めた手を絡ませると、嬉しそうに手を叩いているジニーにキスをした。

ジニーはすくすくと成長していた。
離乳食もよく食べ、寝返りも打てるようになった彼女は、初めて二人の元へ来た時よりもふくよかにそして元気になっていた。

今日も夕食の後、リビングにジニーを連れて降りたトニーは、床に引いたプレイマットの上にジニーを寝かせた。すぐさまコロンと寝返りを打ったジニーは、手足をばたつかせながら、目の前のおもちゃに手を伸ばした。おもちゃの一つを取ったジニーは、それをトニーに差し出した。
「だー!!」
「何だ?パパにくれるのか?」
おもちゃを受け取ったトニーがジニーの横に寝そべると、別のおもちゃを手にしたジニーは手足を動かし、トニーに向かって腕を伸ばした。
「あーうー」
ジニーを抱き上げたトニーは腹の上に下ろすと、小さな頭を優しく撫でた。
「なぁ、ジニー。今、手続きを進めているが、私たちは本当の家族になる。だがな、もし、万が一、家族になれなくても…お前のパパになれなくても…パパはずっとお前の味方だ。だから、お前はお前らしく生きていくんだぞ?」
キョトンとした顔でトニーを見つめていたジニーだったが、だぁだぁと声を上げると、トニーのTシャツを掴んだ。そして顔をペタンとトニーの胸元に付けると、目を閉じウトウトし始めた。
腕の中の壊れそうなくらい小さな存在は温かく、トニーも小さな欠伸をすると目を閉じた。

しばらくして、片付け終えたペッパーがリビングへと降りてきた。
「あら?」
プレイマットの上でトニーは眠っていた。そしてトニーのお腹の上では、ジニーが眠っていた。ジニーはトニーのTシャツを握りしめ、トニーはジニーを守るように背中に手を当てていた。二人の可愛らしい姿を写真に撮ったペッパーだが、このまま寝かせる訳にはいかない。起こさないようにジニーを抱き上げたペッパーは、彼女をベビーベッドに寝かせると再びリビングへ向かった。そしてトニーを起こそうとかがみ込んだペッパーだが、目を覚ましたトニーに抱きしめられマットの上に押し倒された。
「起きてたの?」
「ジニーを連れて行った時に、目が覚めた」
首筋にキスをし始めたトニーはすぐにでもコトを始めそうな勢いで、ペッパーは身を捩るとトニーの首元に腕を回した。
「…ここではだめよ…」
耳元で囁くと、肩を竦めたトニーはペッパーを抱きしめたまま立ち上がった。
「分かってるさ…。こっちのジニーは私がベッドに連れて行ってやろう」
小さく頷いたペッパーにキスをしながら、トニーは寝室へと向かった。

⑤へ…

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