「あら、ミス・ポッツ。素敵なスカーフですね」
通りすがりに声を掛けられ、ペッパーは足を止めた。
確かにペッパーの首元には鮮やかな色合いのGucciのスカーフが巻かれている。
「ありがとう。でもちょっと派手かしら?」
恥ずかしそうに首を傾げたペッパーに、声を掛けた社員は首を横に振った。
「いえ、とってもお似合いですよ。でも珍しいですね」
確かにペッパーが社内でスカーフを巻いているのは珍しい。
「えぇ…ちょっとね…」
何か思い出したのか、ぽっと頬を赤く染めたペッパーは足早に立ち去った。
「…そういうことね」
思わずトニー・スタークの顔を思い浮かべた社員は、仲が良いのはいいことだと、首を振り振りその場を後にした。