朝から会議の連続で些か疲れたのだろうか。トニーと共にチャリティーパーティーに出席していたペッパーだが、気分が悪くて堪らない。
乾杯の挨拶の後、次々と料理が運ばれてきたが、全く手を付けようとしないペッパーに、ベラベラと話をしていたトニーも様子がおかしいと気付いた。
「ペッパー?」
不安げなトニーを安心させるように無理矢理笑みを作ったペッパーだが、外の空気を吸って来ようと席を立った。だが、立ち上がった瞬間、足元をふらつかせつペッパーにトニーは眉を潜めた。
「大丈夫か?」
机に手を付いたペッパーは、眩暈がするのか、額に手を当てている。
「えぇ…少し立ちくらみがして…」
慌てて立ち上がったトニーはペッパーを支えようとしたが、タイミング悪くパーティーの主催者が挨拶にやって来た。
挨拶もそこそこに済ませようとしているトニーにペッパーは
「すぐに戻るわ。一人で大丈夫だから」
と告げると、外へと向かった。
→2.早退