今日はクリスマス。
スターク・インダストリーズ主催のパーティに参加していたペッパーは、ボスであるトニー・スタークに呼ばれ、急いでその場に向かった。
「どうされたんです、社長」
とやって来たペッパーだが、トニーに抱きしめられた。
「え?!しゃ、社長?!」
突然の出来事に目を白黒させたペッパーだが、トニーの方は酔っているのかお構いなし。ギュウギュウと抱きついてきた彼は、ペッパーの頬を掴むと、あろうことかそのまま唇を奪った。
「んー!!!」
トニーの胸元を叩き抵抗するペッパーに、唇を離したトニーは不服そうに唸った。
「ヤドリギの下だ」
つまり、『ヤドリギの下では、女性は男性のキスを拒否してはいけない』ということだろう。本音を言うと嬉しかった。トニーとのキスはペッパーが心のどこかで待ち望んでいたものだから…。だが、ここはパーティー会場なのだ。現に会場全員の目が自分たちに向いている。
「で、ですが……」
真っ赤になったペッパーだが、頬を赤らめ目を潤ませたその姿は、余計にトニーの欲情を駆り立てた。
その場から逃げようとするペッパーの腕を掴んだトニーは、再び彼女の唇を奪った。
もう止まらなかった。酒とヤドリギの力を借りてしまったが、長年待ち望んだことなのだから…。逃げ惑う彼女の舌を捉えたトニーは、自分の舌を絡ませた。深く甘い口づけに、ペッパーは頭の中が真っ白になり、両腕をトニーの首元に巻き付けると、彼の頭を抱え込んだ。
このままこの場から連れ去りたい…。ヤドリギの下を離れればキスの効力も薄れてしまうかもしれないが…。
尻を撫でるとペッパーは腰が抜けたのか、ヘナヘナとトニーにもたれかかってきた。これ幸いにと彼女を抱き上げたトニーは、悲鳴と歓声が飛び交う中、会場を足早に後にした。