157. Photograph

「社長のお母様ですか?」

秘書であるペッパーの声に振り返ったトニーは、彼女の手にある1枚の古びた写真に目をやり頷いた。
写真の中の女性…マリア・スタークは、どことなく自分に似ていた。柔らかな赤みががった髪の毛も、透き通るような白い肌も、そして意志の強そうで、それでいて優しい瞳も…。

(トニーが自分を秘書に採用したのは、もしかしたら母親の面影を追いかけているからかしら…)

そんな考えが一瞬過ぎったペッパーだが、そんなことを聞けるはずもなく、写真を元の位置に戻した。

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