155. Fountain

『初めてあなたを見た時から、私はあなたに恋をしたの』

改めて告げられたのは、出会ってから数年経った頃だった。
ふわふわの枕を抱きしめ寝転んでいたトニーは、枕を放り投げるとベッドに起き上がった。
「じゃあ、何でデートに誘った時、すぐにOKしなかったんだ?」
ぷぅっと頬を膨らませたトニーにキスをしたペッパーだが、困ったように視線を伏せた。
「だってあの時は…私は二度と恋をしたらいけないって考えてたから…」

彼女の過去を思えば、そう考えるのは当然だろう。
だが、出会った瞬間恋に落ちたのはトニーも同じだった。
それにもしあの時、あの噴水の前に現れたのが彼女でなかったら、今自分はこんなにも幸せに暮らしていなかっただろう。

「久しぶりに行ってみないか?あの思い出の噴水に…」
肩を抱き寄せ囁くと、出会った頃と変わらぬ笑顔をトニーに向けた。

***
“Everything It For You”のトニペパ

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