141. Cinnamon

帰宅したトニーは、香ばしい香りに誘わられるようにキッチンへ向かった。
「シナモンロールか?」
「えぇ、そうよ。今、焼けたところなの。食べる?」
頷いたトニーは椅子に座った。同時にまるで用意していたかのように、ペッパーはコーヒーを差し出した。
「美味い」
一口かぶりついたトニーは、美味い美味いと言いながら、あっという間に食べ終えた。
「あなたのために焼いたんですもの」
美味しいと言ってくれるから作り甲斐があるのよねと笑うペッパーに、トニーは2つ目に手を伸ばしながら言った。
「そりゃ美味いにきまってるな」
髭についた砂糖を拭った指を舐めると、ペッパーは嬉しそうに笑った。

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