(1、2、3……)
友人の首筋に残る印を数えていたナターシャだが、余りの数の多さに数えるのを諦め、無言でコンシーラーを差し出した。
「…ありがと…」
真っ赤になったペッパーは、足早にトイレへと向かった。
本人には自覚はないが、ペッパーに憧れている男子生徒は多い。あのカフェテリアでの交際宣言の後、さすがに真っ向勝負を仕掛ける生徒はいなかったが、それでも時折ロッカーにラブレターが迷い込むのは続いている。最もそのラブレターは本人が目にする前に、彼女の恋人によって無残にも破棄されているのが現実なのだが…。
「トニー・スターク製の最強の虫除けよね…。最近数が多すぎるけど」
ヤレヤレと肩をすくめたナターシャは、今度トニーと顔を合わせたら、もう少し控えた方がいいと一応忠告しようと心に決めた。
高校生AU