134.Insomnia

久しぶりの『女子会』なのに欠伸ばかりしているペッパー。原因はおそらくアレだろう。分かっているのに、ペッパー・ポッツがどう答えるのか興味がある。
「どうしたの?」
いかにも心配しているようにナターシャが尋ねると、頬付を付いたペッパーはため息を付いた。
「最近眠れなくて…」
思った通りの展開だが、そんなことをおくびにも出さないナターシャは、さすがエージェントと言うべきだろう。
「何か悩みでもあるの?」
眉を潜めたナターシャをチラリと見上げたペッパーは、頬を赤く染めた。
「悩みというか……その……」
真っ赤になったペッパーは口ごもったが、目の前の友人は敏腕エージェント。彼女の追求から逃れられた者はいないのだから、白状するしかないと思ったのだろう。大きく息を吸ったペッパーは、消え入りそうな声で囁いた。
「…トニーが…その…毎晩…眠らせてくれなくて……」

予想していた通りの事態だが、彼女にしてはえらくストレートな物言いに、ナターシャはニンマリと微笑んだ。

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