時折感じていた。私は『トニー・スターク』というジェットコースターに乗っている一人に過ぎないのかもしれないと。
その事を彼に話すと、彼は目をくるりと回しため息をついた。
「ペッパー、何度も言うが、私にとってのオンナは君しかいないんだ。だから…」
つまり彼は私が『トニー・スタークの女性のうちの一人』と思っていると…。
もうすぐ結婚するのに何を言っているんだ?というように眉間に皺を寄せたトニーに、私はあわてて首を振った。
「違うの。そう言うことじゃないの。あなたの周りではたくさんのことが起こっているわ。あなたはまるで人生をジェットコースターのように駆け抜けてる。だから私もそのジェットコースターのような人生の一部分でしかないのよね。でも、私はそのジェットコースターにずっと乗っていたいわ…」
遠回しに伝えてみた。『永遠にそばにいたい』と…。でも彼はお見通しだった。なぜなら彼も同じ気持ちでいてくれるから…。
「ハニー、それなら君は特等席に座っているんだ。たった一人しか乗ることのできない特等席に…」
満面の笑みを浮かべたトニーは、私をぎゅっと抱きしめると何度も繰り返しキスをした。