113. Knowledge

トニーは物知りだ。自称『天才』というだけあり、ありとあらゆることをしっている。
政治・経済・学問的なことは勿論のこと、ファッションや食に関することまで一通りのことは頭に入っているようだ。

「シャンパンは何がいいと思う?」
結婚式まで3週間。式後に行われるパーティーで振る舞う料理は二人の好きなレストランのシェフに頼むことにしたのだが、ペッパーは肝心のシャンパンを決めかねていた。
ペッパーの顔をじっと見つめていたトニーだが、彼女に手を取ると優しい笑みを浮かべた。
「そうだな…ドンペリニヨン ロゼはどうだ?甘く非常に官能的…君のようなロゼだ」
手の甲にキスをされたペッパーは、感心したように頷いた。
「それにしましょ?それにしてもあなたって本当に物知りよね」
手元のリストに書き付けたペッパーはペンを置くとトニーの頬を撫でた。
「精通しているのは…」
ペッパーの何やら耳元で囁いたトニーは口を離すとニヤっと笑った。
真っ赤になったペッパーはトニーの首元に腕を回すと恥ずかしそうに彼の胸元に顔を埋めた。
「…教えてくれる?」
ペッパーの背中をすっと撫でたトニーはそのまま彼女の膝下に腕を入れ立ち上がった。
「一晩じゃ教えきれないぞ?」
唇を奪ったトニーはペッパーを抱いたまま寝室へと向かった。

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