「アイアンマンが呼んでる!」
僕は地下のラボに降りて、アーマーを着た。
目の前に映し出されたのは、たくさんの敵に囲まれたアイアンマン。
「ジャーヴィス?アイアンマンはどこにいるの?」
僕が言うとジャーヴィスは地図を出してくれた。
『エリオット様、アイアンマンはここでございます』
「よし、案内して?アイアンマンを助けなきゃ!」
『かしこまりました』
ガレージのドアが開いた。それを見た僕は、空に向かって飛び出した…。
***
「エリ?何やってるんだ?」
僕はパパの声で現実に戻った。
ソファーから飛び降りたのに、気が付いたら僕は浮かんでた。本当に飛べたのかと思った。でもよく見たら、パパが僕を小さい頃みたいに、抱きかかえていた。
「エリはアイアンマンごっこに夢中なのよ」
ソファーに座ってルーカスとアビーに本を読んでいたママが、パパに向かってくすくす笑いながら言った。そしたらパパはすごく嬉しそうな顔をした。
「アイアンマンごっこ?そうか。で、これはお前が作ったのか?」
僕が着てるのは、自分で作ったアーマー。段ボールで作ったけど、ママは凄く上手く出来てるって褒めてくれたんだ。だからパパが会社から帰ってきたら、見せてあげようと思って着て待ってたんだ。
「うん!僕が作ったアーマーだよ」
そしたらパパはさっきよりももっと嬉しそうに言ったんだ。
「さすがはパパの息子だな。パパのアーマーに負けないくらい上手くできてるじゃないか!」
って。パパは本物のアイアンマンだから、そのアイアンマンに褒めてもらって僕はすごく嬉しかった。
だから僕はずっと思ってたことを言ったんだ。
「パパ!僕ね、大きくなったらパパみたいになるんだ!パパの会社でいろんな物を作って、それからアイアンマンになるんだ」
パパは何て言ったと思う?パパはすごくびっくりした顔をしたんだ。それからママの方を向いて、二ヤッって笑った。
「エリ、パパは嬉しいよ。お前がそういう風に思ってくれてて」
僕の頭をぐしゃっと撫でたパパは、ほっぺたにいっぱいキスをしてくれた。
お髭がチクチクしたけど、パパがすごく喜んでくれてるって分かって、僕はとっても嬉しかった。
あ、そうだ。今度アイアンマンになる時は、パパみたいなお髭もつけなきゃね!じゃないと、パパみたいなかっこいい人になれないから!
※エリオット6歳