「パパのパンケーキ、おいしいからね、きょうもパンケーキがいい!」
ペッパーが不在の朝。朝食はいつものあれでいいかとフライパンを出したトニーに、幼い娘がそう告げた。
まさかパンケーキしか上手く作れないとは言えない。
それもペッパーに特訓をしてもらったにも関わらず、成功率は五分五分だということなんて、口が裂けても言えない。
「よし、分かった。今日は特別なパンケーキを作ってやろう」
歓声を上げる娘だが、料理が出来ないとばれる日はいつ来るのだろう…。
戦々恐々としながらも、トニーは冷蔵庫から卵と牛乳を取り出した。