拒絶の理由
とある昼下がり。
トニーに呼ばれたペッパーが社長室を覗くと、トニーの熱い抱擁と口づけが待っていた。
あの思いが通じ合った日以来、それまで押さえつけていた思いを吐き出すかのように、トニーはペッパーを日夜問わず求めた。
「トニーったら…こんなところで…ダメよ…」
「ペッパー…我慢できないんだ…」
「我慢って…今朝もだったでしょ?!」
出勤ギリギリの時間まで抱かれていたペッパーは、さすがに目を白黒させた。
キスをするトニーに抱きかかえられるようにソファーへ連れて行かれたペッパー。スカートをめくったトニーの手が太ももを撫でようとすると、ペッパーが胸元を押し抵抗した。
「と、トニー…待って…トニーったら!!」
トニーから離れるように身体を起こすと、トニーは頬を膨らませ不満そうな顔をした。
「誰も来やしない。いいだろ?」
再びペッパーを抱きしめソファーに組み敷くと、ペッパーのジャケットのボタンに手をかけた。
その手をそっと押しのけると、ペッパーは申し訳なさそうな顔をした。
「そうじゃなくて…。嫌なわけじゃないの…。でもダメなの…。ごめんなさい…」
「だからなぜダメなんだ?」
はっきりと理由を言わないペッパーに若干イラつき始めたトニーは、ネクタイを緩め、ジャケットを脱いだ。
「あのね…その…」
恥ずかしそうにモジモジするペッパーは、トニーの耳元に口をつけ小声で囁いた。
「…アレになっちゃったの…」
「…今朝は大丈夫だったじゃないか?」
目を丸くし、じっと顔を見つめるトニー。恥ずかしくなったペッパーは顔を真っ赤にしてトニーのシャツをそっと握った。
「だから…あの後…。ごめんなさい…」
髪をくしゃっと掻き上げたトニーは、ハハっと笑った。
「それじゃあ、仕方ないな。おい、ペッパー。謝ることじゃないだろ?」
「えぇ…でも…」
せっかくトニーが愛情を示してくれているのに…。しょんぼりしたペッパーを見たトニーはからかうように言った。
「何だ、ペッパー。君もヤリたかったのか?」
「ちょっと!トニーったら!!!」
トニーのストレートな言葉に、さらに顔を赤らめたペッパーの頭をポンっと軽く叩くと、トニーはペッパーを抱きしめソファーに腰をおろした。
「今夜からしばらくは我慢しないといけないな。その代わり、これくらいはいいだろ?」
トニーはペッパーを抱きしめたままソファーに横になると、甘い香りを思いっきり吸い込み、首筋にキスをおとしていった…。
トニペパ。ペッパーがトニーを拒否する理由がこれしか思いつきませんでした^_^;