ペッパーは有能だ。
どんな仕事でも彼女の手にかかれば必ず成功する。それは私の私生活に関しても同じだ。
「あの秘書、有能ね。私たちのこともきちんと『処理』するんでしょ?」
コトが終わり、ベッドに起き上がり煙草を吸う私に、先程まで身体を重ねていたオンナが告げた。
オンナの名前は…忘れた。いや、正確には最初から覚えていない。なぜなら、私が名前を憶えていたい女性はただ一人。それは…。
「あなたはあの秘書が嫌いなんでしょ?口うるさいし。仕事が出来すぎるのも善し悪しよね?」
クスクス笑ったオンナは、私に手を伸ばした。
「だから私が満足させてあげるわ…」
そう言うと、オンナはシーツの中に潜り込み、私の足元に顔を埋めた。
再び沸き起こる感覚に私は身震いした。
違う。断じて違う。嫌いなはずがない。
気がないふりをしているだけだ。
一夜限りのオンナと同列にしたくないだけだ。
なぜなら私は彼女のことを…。
(…愛してるんだ)
その一言を言えたらどんなに楽だろう。
オンナに気付かれないようにため息をついた私は、私の心に住み続ける唯一の女性を思い起こしながら、目の前のオンナに欲をぶつけた。
※IM1直前