「あなたにとって私ってどういう存在?」
一度聞いてみたかった。あなたにとって私がどういう存在なのか。
しばらく考えていた彼は、いい言葉を思いついたのか、私の背中をすっと撫でた。
「一言で言うならば…君は私の『家』だ」
「家?」
予想外の答えに首を傾げると、彼は力強く頷いた。
「あぁ、君といると心が安らぐ。君は何があっても帰るべき場所。君が私の『家』なんだ」
長年何かを求めるように彷徨っていた彼が辿り着いた場所が私。
そう思うと無性に彼が愛おしくなり、私は彼の逞しい胸元に顔を摺り寄せた。