赤毛の髪に顔を埋めたトニーは、柔らかな身体を背後からそっと抱き締めた。
死闘を繰り広げた後なのに、いつもの疲労感は微塵も感じなかった。
むしろ幸福感と満足感とそして抑えきれない愛情がトニーの心の奥底から溢れだしている。
ずっと探していた。心の隙間を埋めてくれるオンナを。
いつからだろう、彼女がそのオンナであると気付いたのは。
自分の本心に気付いたのはあの時だ。長年秘書としてそばにいた彼女が、自分の唯一のオンナであると感じたのは、アフガニスタンの洞窟の日々でだった。
あれから数か月…。
ようやくお互い素直になった今宵、自分たちは結ばれた。
硬く抱き合った瞬間、今まで感じたことがないほど幸せだった。
彼女の嬉涙を見た時、この存在の重さを改めて感じた。
そして、彼女のそばこそ、自分がずっと求めてきた場所…。
「やっと見つけた…」
彼女の首筋にキスをしたトニーは、身体をさらに密着させると目を閉じた。
※IM2屋上シーンの後