「トニー!!何してるのよ!!」
家中に響き渡る怒声なのに、トニーは思わず微笑んでしまった。
ペッパーが出張で一週間ほど離れ離れになっていた二人。
という訳で、彼女の怒声でさえも懐かしいトニーなのだが…。
「血が出てるのに、どうして笑ってるのよ!!!!」
眉間に皺を寄せたペッパーは、どうしてこんな状況で笑っているのかと怒り心頭。
アーマーの部品がぶつかり出血しているトニーを肩をタオルで押さえたペッパーは、じろりと彼を睨みつけた。
『君の怒鳴り声ですら愛しい』と言ったら、もっと怒るだろうかと思ったトニーは、言葉にする代わりにペッパーの額にそっと口づけした。