54. React

「君と私の関係は、例えて言うなら化学反応だ」
トニーが唐突に結論から語り始めるのはいつものことだが、慣れているペッパーでもこの発言の真意は掴めず、首を捻った。
意図していることが伝わらなかったトニーは、目をくるりと回したが、自分の発言を思い返すと、ペッパーが理解できないのも無理はないと、椅子に座り直した。
「君と私は正反対だ。相反するものが重なり合うと、思いもせぬ化学反応を起こすことがある。つまり…」
そう言うことね…と頷いたペッパーは、トニーの頬を撫でると彼の膝の上に腰を下ろした。
「私たちはお互いがいるから成り立ってる…でしょ?」
真意が伝ったトニーは笑みを浮かべると、そう言うことだとペッパーの首筋に顔を埋めた。

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