「眠れないんだ」
トニーの告白を聞いたペッパーは、ベッドに横になると彼の頭を優しく抱きしめた。
「眠れない時はね…そうだわ。お話してあげるわ。ええっと…何がいいかしら…。あ、あのお話がいいわね…」
一人ブツブツと言っていたペッパーだが、コホンと咳払いをすると静かに話し始めた。
「昔々、あるところに…」
目をくるりと回したトニーはため息をついた。眠れないからと、まさかその手で出てくるのは…。
「おい、ハニー。いくら眠れないからといって、私は子供ではないんだ。おとぎ話はやめてくれ」
「そ、そうよね…」
トニーに言われ、途端に恥ずかしくなったペッパーは、真っ赤な顔を隠すようにシーツに潜り込んでしまった。その何とも言えない可愛らしい姿に、トニーは心臓を撃ち抜かれたわけで…。
「と、とにー……」
シーツごと抱きしめられたペッパーは、首筋で蠢く彼の唇の感触に抵抗できないでいた。
「ハニー、眠れない時は…な?」
ニヤリと笑ったトニーはシーツを剥ぎ取ると、ペッパーのTシャツに手を掛けた…。