You and I

2人だけで式を挙げよう…それから誰もいない南の島で甘い新婚旅行を…。

現実は甘くなかった。
婚約を発表して以来、マスコミに付きまとわれ、結婚式はライブ中継。
もちろん新婚旅行にもカメラは隠れて付いて回り(何でも密着ドキュメントを作るんだとか…)、ようやく一息つけたのは、家に到着してからだった。

「何だか落ち着かなかったわね」
すっかり寝る準備の整った彼女が、ベッドに寝そべり本を読んでいた私の横に潜り込んできた。
「ようやく2人きりになれたな」
ベッドサイドのテーブルに本を置き、右手で彼女を抱きしめながら背中を撫でると、彼女はくすぐったそうに身をよじった。
「そうね。あなたったらいいところを見せようと、アイアンマンになったりして張り切っていたし」
いささかバツが悪くなってクスクスと笑う彼女をぐっと引き寄せ、唇にキス。

キスは徐々に深いものになり、お互いの吐息と甘い匂いが部屋中に満ち溢れた頃、彼女がつぶやいた。
「トニー…あなたのこと…愛してるわ…これからもずっと…」
「私もだよ、ペッパー。君のことは永遠に離さないからな…」
お互いの身体を密着させる瞬間、彼女の耳元でそうつぶやくと恥ずかしそうにギュッと抱きついてきた。

これからは何の遠慮もいらず思いっきり彼女は私のものだと言える…。
その喜びを彼女の体中に刻み続けているうちにお互いいつしか眠りに落ちたようだ。

朝日が降り注ぐ中、幸せそうに私の腕の中におさまっている彼女の寝顔を見つめながら、これから一生守っていくものが一つ増えたと改めて実感したのだった。

***
ハネムーンでもパパラッチに追いかけられてそう…

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