手術から10日。
シャワーの許可が下りたトニーだが、一人で歩くこともままならなかった。
「手伝うわよ」
ベッドから立ち上がろうとしているトニーに声を掛けたペッパーだが…。
「大丈夫だ。一人で入れる」
と、頑なに一人ですると言い張るトニー。しかし足元がふらつき、ペッパーに支えられたトニーはそのままバスルームへと連れて行かれた。
パジャマを脱いだトニーを椅子に座らせたペッパーは、自身もTシャツ一枚になるとシャワーを捻った。
熱いお湯が降り注ぎ、久しぶりのシャワーにトニーは目を閉じた。その間にもペッパーはシャンプーを泡立てると、トニーの髪を洗い始めた。
「汚れてるだろ?」
心地よい指使いに思わず目を細めたトニーにお湯を掛けながら、
「10日ぶりだものね」
と、ペッパーは身体を洗い始めた。
すっかり痩せてしまった身体を擦りながら、涙を浮かべたペッパーは思わず視線を伏せた。だが、鏡越しにトニーが申し訳なさそうな表情をしているのに気づくと、笑みを作り再び身体を洗い始めた。
背後から抱きつくように身体を洗うペッパー。Tシャツ越しにだが、その柔らかな身体を10日ぶりに感じたトニーは、身体が熱くなるのを感じ、ブルっと全身を震わせた。
全身に付いた泡を流し終わったペッパーは、トニーが真っ赤な顔をしもぞもぞと身体を動かしているのに気付いた。
どうしたのか聞こうとしたペッパーだが…。
視線を下に向けたペッパーは、その理由をすぐに理解した。
「す、すまない…その…」
いつもなら堂々としているのに、さすがの彼も気恥ずかしいのだろう。真っ赤になったトニーは身体を縮こませた。
笑みを浮かべたペッパーは、トニーの太腿に置いていたタオルを取ると、彼の分身を優しく包み込んだ。
「いいのよ。それだけあなたが元気になったってことですもの」
音をたててキスをおとすと、快楽の証が滲み出た。
「だが…」
やけに不安げな顔をしているトニー。体力の落ちた今の自分は、最後まで出来る自信がないと言ったところだろうか。
俯いたままのトニーの頬を撫でたペッパーは、
「大丈夫よ。今日は最後までしないわ。あなたがもっと元気になったら、いつもみたい…ね?」
と言うと、嬉しそうに笑みを浮かべたトニーの唇を奪った。
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