Only Girl(In the World)

店中を巻き込んでのプロポーズ作戦も無事終了。

助手席で嬉しそうに指輪を眺める彼女を見つめながら、家路を急ぐ。
が、明日もまた仕事だ…。
さすがにこのまま我が家へお持ち帰りもよくないだろう…と思い、彼女を家まで送り届ける。

「着いたぞ…」
家の前に車を停めるもなかなか降りようとしない。
「さあ、ペッパー。明日も早いだろ?」
「そ、そうね…」
離れたくないないのはお互い様。沈黙が支配するなか、彼女を見るとキラキラした目でじっと見つめ返してきた。
「ペッパー…」
彼女の頬を撫で唇にそっとキスをおとすと、彼女は私のジャケットを握りしめ応えてきた。

5分ほどたっただろうか。名残惜しいが唇を離し彼女に帰るよう促すと、ギュッと私の袖を握りしめた。
「今日は離れたくないの…」
潤んだ瞳でしかも上目遣いにそう言われ、ノックアウト。

少しだけだぞ…と家へとお邪魔する。

実は彼女の家にはあまり来たことがない。
物珍しそうにキョロキョロとあたりを見回す私に
「ごめんなさいね…狭くて。汚れてるし…」
恥ずかしそうに、あたりを片付けながら言う彼女。
こじんまりとしてはいるが、彼女の性格が表れているかのように、清潔感に溢れた可愛らしく落ち着く部屋だ。

ソファに座り身体を伸ばしていると、かぐわしい香りと共にカップを手にした彼女が戻ってきた。
「何だい?」
「ハーブティーよ。もう遅いからコーヒーじゃない方がいいでしょ?」
お揃いのマグカップが乗ったトレーをテーブルの上に置くと、私の横に腰を下ろす。

「ふふふ…」
「嬉しそうだな」
肩を抱き寄せると、くすぐったそうに笑いながらくっついてきた。
「そうね。すごく嬉しいわ。だって、あなたにプロポーズされたんだもの。すごくステキなプロポーズだったし。一生の思い出だわ」
「喜んでもらえて光栄だよ」
照れ臭くておどけたようにそう答えると、
「ありがとう、トニー。私を選んでくれてありがとう。私、あなたに一生ついて行くから…ううん、あなたと一緒に歩んでいくから…」
指輪に光る宝石と同じくらい美しい瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
その涙を唇でそっと拭い取り、そのまま彼女へ口づけ。
彼女の頬に手を添え、額をくっつけ目をジッと見つめ言った。
「お礼を言うのはこっちだよ。ありがとう、ペッパー。私を選んでくれてありがとう。これからも君のことは命に変えてでも守るから…。泣かせることもあるかもしれない。だけど信じて一緒に歩んでくれるか?」
彼女の目が瞬き、涙がまた零れ落ちたが、ニッコリと笑うと
「えぇ、もちろん。あなたが嫌だと言っても付いていくから」
私に抱きつき口づけ。

ついばむようなキスから段々と濃厚なキスへと変わっていくなか、理性を総動員して我慢していた私だが…彼女の柔らかな唇と身体についに陥落。

結局一晩中、彼女の部屋で甘い時間を過ごすことになった…。

トニペパプロポーズの夜。ペッパーの家はロングビーチにあります。
記念日の翌朝を彼女の家で迎えるというお話を書きたいがために、NYでは同棲してますが、LAではまだ同棲していない設定。

最初にいいねと言ってみませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。