「ただいま…」
午前中から出たくもない会議に1日中出ていたトニーは、疲労感が滲み出る身体を引きずるようにして家へと戻って来た。
トニーの声を聞いて、一足先に帰宅していたペッパーが玄関先まで飛んで出てきた。
「おかえりなさい。…随分疲れてるけど…大丈夫?」
ペッパーの唇にキスを軽く落とすと、トニーは着替えるために寝室へと向かった。そのトニーの後ろを心配そうに歩くペッパー。
「大丈夫だ。君の顔を見たら疲れはどこかへ消え去ったよ」
脱いだジャケットを手渡すと、凝った身体をほぐすように腕を回すトニー。
そしてネクタイを緩めようとした時だ。
「ねぇ、待って。私が脱がせてあげる」
首元に置いた手をペッパーが掴んだ。
「何だ、急に?」
そう言いつつも嬉しそうなトニーは、手を下ろしペッパーに身をゆだねた。
「私ね、あなたがね…仕事が終わってネクタイを緩める姿がすごく好きなんだけど…。たまには大好きなあなたへサービスしないとね」
ペッパーはトニーのネクタイを掴むと、シュルっという音とともに、トニーの首元は戒めから解放された。
「これも…お洗濯するから…」
そう言うと、ペッパーはワイシャツのボタンも次々に緩めていった。
「ペッパー…」
ワイシャツのボタンを外し終えたペッパーの腰に手を回しキスをすると、ペッパーもトニーの首に手を回し応えてきた。
柔らかい唇は何よりのトニーの癒し。
トニーはキスをしながらペッパーの腰を持ち上げると、そのままベッドへおろした。
首筋にいくつもの赤い花を散らしながらも、トニーの手はペッパーの服を脱がし始めた。
「待って…トニー。晩御飯…できてるわよ…」
一応抵抗してはみるが、なすがままのペッパーが顔を真っ赤にしながらトニーに言うと
「先に食前のデザートから頂くよ…」
ニヤリと笑ったトニーは、ベッドの上に落ちていたネクタイでペッパーの両手を縛り、その柔らかく甘い身体を堪能したのだった。
10月1日はネクタイの日だそうです