何度目の朝を迎えたのだろう。頬をくすぐる感触に目を開けると、イタズラっ子のように微笑む彼の顔。
「おはようトニー、もう何日目?」
かすれた声で聞くと
「おはようペッパー。3日目の朝だ」
そう言うと彼は私をシーツの上からギュッと抱きしめた。
「トニー、あのね…シャワーが浴びたいの?だから起きてもいいでしょ?」
あの誕生日の夜以降、食事以外は片時も離してくれず、服を着ることもままならない。いささか倦怠感が残る身体中に散乱する紅い花を直視できず、彼の逞しい胸元に顔を沈めた。
多分、私の顔はマリブの朝日に負けないくらい真っ赤だ。
恥らう私をからかうように
「そうだな、ペッパー。私も汗を流そうと思っていたんだよ」
と言うと彼はシーツごと私を抱きかかえ立ち上がった。
「ちょっと、トニー!別に一緒にだなんて…」
「黙れ、ペッパー。言っただろ?片時も話さないと…」
熱いKissを顔中に受け止めくすぐったそうに身をよじると、彼は満足そうに耳元で囁いた。
「君だけを永遠に愛し続けると誓うよ…」
薄暗い部屋で、彼の胸だけが明るく光っていた。
トニー誕生日の翌朝