「大丈夫だ、ペッパー。心配するな。全てスムーズに進んでいる」
そうは言ったものの、背後の様子が気になったトニーはチラリと振り返った。その拍子にガタっという大きな音と叫び声がし、トニーは慌てて通話口を塞いだ。
『…ニー?トニー!』
電話の向こうからペッパーの慌てた声が聞こえる。リビングを離れキッチンへと向かったトニーは、
「…いや、何でもない。さっきも言っただろ?心配するな。もう切るぞ?じゃあな。愛してるよ、ハニー」
と言うと、一方的に電話を切った。
リビングへ戻ったトニーは頭を抱えた。デリバリーしたピザやハンバーガーなどの食べ物、おもちゃや本や着替えた洋服などが散乱したリビングは大惨事。母親が不在なのをいいことに、部屋の中を駆け回っているのは、この惨劇の張本人である娘と息子だ。
「いい子にしておけと言われただろ?…ママに殺されるぞ…」
そう言ってみたものの、走り回っている二人に聞こえるはずはない。それについ先ほどまでは自分も二人とはしゃいでいたのだから、はっきり言ってどうすることもできない。
明日の朝にはペッパーが帰ってくる。その前に何とかしなければ…。腕まくりをしたトニーは、まずは元凶を何とかしようと、子供たちの首根っこを捕まえると、バスルームへと連れて行ったのだった。
拍手お礼再掲。The Pepperony 100 Challengeより