003.結合

「君と繋がるのは、最高だな」
昼下がりのカフェには似つかわしくない話題に、ペッパーは手元のナプキンをトニーに向かって思いっきり投げつけた。
「トニーったら!今する話じゃないでしょ?!」
顔を赤らめ声を潜めるペッパーとは対照的に、トニーは眉間に皺を寄せた。
「おい、ペッパー。勘違いするな。いくら私でも、こんな人前で君とあの話をしようとは思っていない。君と心が繋がっているのは最高だと言ったんだ」
トニーの言葉で自分が勘違いしていることに気付いたペッパーは、さらに顔を赤らめると、照れを隠すように手元のステーキを切り始めた。
「そ、そうね…。ホントに…。あなたの言うとおり…」
恥ずかしくて顔を上げられないが、ちらっと伺うと、トニーはじっとこちらを見つめているではないか。
「な、何?」
ペッパーの顔を見ていたトニーだが、しばらくすると携帯を取り出し操作し始めた。
「君のお望み通りに…さ。食事がすんだら可愛がってやるよ」
どうして分かったのかしら…と目を白黒させているペッパーに向かいニヤっと笑ったトニーは、ウェイターを呼ぶとデザートを持ってくるように言いつけた。
「簡単なことさ。私たちは繋がってるんだ。だから君の考えていることくらい、手に取るように分かるさ」

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