ランチを食べるために、3人は一度ホテルに戻ることにした。
直営ホテルのスイートルームは、冷房が効いており、汗で濡れた身体では寒気すら感じる。
「先にシャワーを浴びないと、風邪をひくわ」
冷房を弱めたペッパーに、バスルームに大きなバスタブがあるのを確信したトニーは、嬉々として提案した。
「よし、3人で入ろう!」
「えっ!!!」
ペッパーは飛び上がった。今の家の風呂は3人で入るには狭いので、入ったことはなかったのだ。勿論、トニーとは2人でよく入っているが…。
が、父親の提案にモーガンは大喜び。
「うん!はいる!」
飛び跳ね始めたモーガンだが、母親は真っ赤な顔をして恥ずかしがっているのに気づいた。
「ママ、パパとおふろはいるの、はずかしいの?」
無邪気に聞く娘に、トニーは鼻を鳴らした。
「恥ずかしい?モーガン、そんなはずはない。ママはパパの裸を毎……」
「トニー!!!!」
金切り声を上げたペッパーは、モーガンを連れて急いでバスルームへ向かった。
髪と身体を洗いさっぱりとした2人がバスタブに浸かっていると、ガラッとドアが開き、義手を外したトニーが腰にタオルを巻くこともせず、素っ裸で入って来た。
(トニーったら!アレが丸見えじゃないの!!!)
自分は見慣れているが、娘に見せるのはどうかと思い、ペッパーは慌ててモーガンを目隠しした。慌てふためく妻にニヤニヤ笑ったトニーはシャワーを捻ると髪と身体を洗い始めた。が、やはり左手だけでは難しいらしい。
「トニー、手伝うわ」
バスタブから上がったペッパーは、トニーを座らせると髪を洗い始めた。
「悪いな」
が、背後から抱きつくように身体を洗い始めたペッパーの柔らかな胸が背中に当たり、トニーはビクッと身体を震わせた。
(おい、ペッパー、わざとか?!)
そんなことをされれば、今すぐ襲いかかりたくなるに決まっている。だが、目の前には娘がいるのだ。娘に両親の顕もない姿を見せる訳にはいかない。理性をフル動員させたトニーは、必死に耐えた。
まさかいつものようにトニーの膝の上に座る訳にはいかないので、ペッパーはトニーに向かい合うようにバスタブに座った。
モーガンは2人の間に座り込むと、ホテル側が用意してくれていた沢山のおもちゃで楽しそうに遊び始めた。
と、ペッパーが身震いした。トニーが足でペッパーの太腿を触り始めたのだ。
(と、トニーったら!)
ジロッと夫を睨みつけたが、彼は知らぬ顔でモーガンに話をしている。そうこうしているうちに、トニーの足はペッパーの足の間に入り込み、敏感な部分を触れ始めた。
(ん……)
優しく愛撫するように触れられ、ペッパーは思わず声を上げた。
「ママ?どうしたの?」
真っ赤な顔をしている母親に気づいたモーガンは、不思議そうに首を傾げた。
「な、何でもないわ!もう上がるわね!」
これ以上触れられると我慢できなくなると、ペッパーは急いで風呂から出た。
→⑤へ…