104.愛されちゃった印

愛し合うとトニーは必ずペッパーの全身に紅い花を散らす。
『君が私のものだという印だ』
そう言われるのは嬉しいが、翌日パーティーがありドレスを着なければならない時は正直後始末が大変だ。毎回コンシーラー片手に奮闘するトニーも分かっているだろうが、どうにも彼はやめようとしないのだ。
そこでペッパーは反撃に出ることにした。明日、トニーはMITで講演を行うことになっている。目立つところにキスマークを付けられれば、さすがの彼も恥ずかしいと慌てるだろう。
「私もしていい?」
鎖骨の上に口付けをしようとしたペッパーをトニーは遮った。やっぱり嫌なんでしょ?とクソ微笑んだペッパーだが…。
「それならもっと目立つ所に付けろ」
と言うと、トニーは首筋を指差した。
(ちょっと待って。嫌じゃないの?!)
目論みが外れたが、こうなったら派手に付けてやるわと、ペッパーは首筋全体に何ヶ所も、しかも思いっきり赤い印を刻んだ。
音を立てて最後の印を付けると、トニーはニタニタと笑みを浮かべているではないか。
「ベイビー、派手にやってくれたな。だが、上出来だ。まさかあのペッパー・ポッツがこんなことをするなんて誰も想像しないだろ?君にここまでさせられるのは私だけだ。つまり、ペッパー・ポッツはトニー・スタークだけのもの。いいアピールができそうだ。明日の夕方のテレビは君で独占だな」
そんなことまで考えていたなんて…と、しばし呆然としていたペッパーだったが、ぷぅっと頬を膨らませるとトニーの股間をぎゅっと握りしめた。

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