ネクタイの日

10月1日は、ネクタイの日

「あなたがネクタイを緩める姿、好きよ」
夜遅く帰宅したトニーが寝室で着替えていると、ベッドに寝転んだペッパーは上目遣いでその様子をうっとりと見つめている。
「どうした、急に。酔ってるのか?」
彼女にしては珍しいセリフに眉を吊り上げたトニーだが、好きだと言われて悪い気がするはずはない。
1日中首元に鎮座していた戒めを解きたいのはやまやまなのだが、ネクタイを緩めワイシャツのボタンを2つだけ外したトニーは、そのままベッドの上に座り込んだ。
「着替えないの?」
いつもならネクタイどころか全て脱ぎ去り飛びかかってくるトニーなのに、今日の彼はニコニコと笑みを浮かべているだけ。
「好きなんだろ?この姿」
ネクタイをさらに緩めるとシャツの隙間から彼の素肌が見え、ペッパーは無意識のうちに下唇を舐めた。
「好きよ。でもね…」
トニーのネクタイを掴んだペッパーは彼の身体を引き寄せた。そして彼の頬に手を当てると唇を奪った。
濃厚な口づけの合間にネクタイを奪い取ったペッパーは、キスをしながらそのネクタイでトニーの視界を奪った。
いつも縛られてばかりの彼女だから、今日は逆襲しようとしているのだろうかと、いつになく積極的なペッパーに胸の高まりが抑えきれなくなったトニーは、彼女のバスローブを捲し上げると、柔らかな臀部に指を這わせた。じわじわと迫りくる快楽から逃げるように身を捩ったペッパーは、サイドテーブルに置いていた別のネクタイを手に取った。
「あなたが教えてくれたネクタイの使い方…今日は私がやってみてもいい?」
(このゲーム、一体どこへ向かってるんだ?!)
鼻息荒く頷いたトニーの手を掴んだペッパーは妖艶な笑みを浮かべると、彼の両手首に戒めを施した。

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