ペッパーのメールの添付画像に振り回される社長。
最近ペッパーがハマっていること。それは、私へのメールに自分の写真を添付して送ってくること。
最初は「今日のご飯よ♡」と、料理を持ったエプロン姿の写真など、普通の写真だったのだが…。
どこをどう間違えたのか、最近はやたらとセクシーな写真が多くなってきて…。私としては、とてもありがたく、速攻保存しているのだが、せめてそういう写真は、場所と時間帯を考えて送って欲しい…と言おうとした矢先の出来事だ。
『トニー様、ペッパー様からメールが届きました。表示します』
アイアンマンとして現場に向かう途中、ペッパーからメールが届き、ジャーヴィスがモニターに表示してくれた。
『今日は何時頃になりそう? P』
何の変哲もないメールだが、問題は添付された写真だ。
「ジャーヴィス…画像も表示してくれ」
「!!!」
『トニー様!危ない!』
目の前に映し出された写真に釘付けになったトニーは、危うく飛行機にぶつかるところだった。
ペッパー?!こ、この間より…。
今日は最初から飛ばしてくるな…。いや…さすがにこれ以上のものは…。
「と、とりあえず返信を…。『これから一仕事する。遅くなる。 T』っと…。やれやれ…それにしてもビックリした…」
気がつくと現場にたどり着いていたトニーは、
「スターク!早く降りて来い!」
というスティーブの怒鳴り声を聞いて慌てて仲間の元へ降り立った。
「…ソーはあっちを頼む。スタークは向こうだ…。よし!早いところ片付けるぞ!」
スティーブの号令で散らばり敵を片付けていくアベンジャーズ。
トニーも目の前の敵をひたすら片付けていく。一息付いた頃、ペッパーからのメールが届いた。
「J、表示してく…!!!!」
気を利かせたのかどうかは分からないが、ジャーヴィスはご丁寧にも文面と共に画像まで表示してくれた。
『美味しい物作って待ってるわ♡頑張ってね♡P』
目の前に広がるペッパーの露わもない姿に、トニーは思わず固まってしまった。そんなアイアンマンの隙を敵が見逃すはずはなく、
「スターク!」
というソーの声に振り返ると、トニーのすぐ横に迫っていた敵がムジョルニアと共に吹っ飛んでいくところだった。
「スターク?!大丈夫か?!」
どこか怪我でもしているのではないかと心配するソーに、トニーは大丈夫だと言い、マスクがあってよかった…とため息ついた。
敵を片付け集合したアベンジャーズ。
「じゃあ、私はこれで…」
そそくさと帰ろうとするトニーをスティーブが呼び止めた。
「待ってくれ、スターク。戦術の確認をしたいんだ。みんなで少し話し合おうじゃないか!」
(キャプテン…いつもそんなこと言わないのに…どうして今日はそんなに張り切っているんだ…)
内心泣きそうになりつつも、トニーはみんなと共にタワーへと向かった。
アーマーを脱ぎ、ラフなTシャツとジーンズというラフな格好に着替えたトニー。同じ建物内にいるのに、待ち人には会えないもどかしさ。
円卓を囲み今日の己の成果を自慢し合う仲間を横目に、トニーは携帯を取り出した。
『今帰った。が、ミーティング中だ。もう少しかかりそうだ。早く君を抱きしめたい…。T』
しかめ面をし、不機嫌なオーラを醸し出すトニーに気付いたブルースが、
「ほ、ほら。早く話し合って終わろう!」
と雑談をしていたみんなを席に着かせた。
「…と言うことでだ。このままではいつかやられるぞ!」
熱弁をふるうスティーブをボーッと眺めるトニーだが、頭の中はペッパーのことでいっぱいだ。そこへペッパーからのメールが届き、トニーは周りを(一応)気にしながらコソコソとメールを開いた。
『分かったわ。早く帰ってきて…寂しいわ… P』
…もう何も着てないではないか…。
つ、つまり!そういうことか?!早く帰ってこいということだな?!
『私も…早く帰りたい…。すぐに帰る!待ってろ!私の愛しいPへ…』
トニーはものすごい早さで返信すると、机を叩き鼻息荒く立ち上がった。
「おい!何をグズグズしてるんだ!そんなものぶっ潰せばいいだろう!!」
突然大声をあげて立ち上がったトニーを他のメンバーはポカンとした顔で見つめた。
「ぶ、ぶっ潰すって…。あのシャワルマの店をか?!」
「す、スターク…いくら口に合わなかったからって…つ、潰さなくてもいいんだぞ?!」
「…え…?な、何の話だ?」
トニーが仲間の顔を見回すと、みんな冷や汗をかき、青い顔をしているではないか。
「聞いてなかったの?その話は終わったわ。この後、シャワルマでも食べに行きましょ?と話してたのよ?」
ナターシャが呆れたような顔をして説明するのを聞いたトニーは、ハハハ…と乾いた笑い声をたて、
「な、なんだ…。今後の戦略の話かと…。シャワルマの話か…」
頭を掻きながら座ろうとしたトニーの元へ、ペッパーからまたメールが届いた。
「失礼…メールが…」
と言ってメールを開いたトニーの目に飛び込んできたのは…
『私は準備万端よ♡ベッドで待ってるわ♡ あなたのPより』
爆弾投下。
トニー…昇天…。
バターン!!
「わぁぁぁぁ!!!!トニーが倒れたぞ!!!ミス・ポッツを呼べ!!!」
(早くやめさせないと…身がもたない…。)
真っ赤な顔をして鼻血を出して倒れたトニーの手元では、露わもない姿のペッパーが微笑んでいた…。



