33.容赦はしない

結婚式当日は、二人を祝福するかのように青空が晴れ渡っていた。
結局あれからメールでのやり取りしかできなかったので、顔を合わせるのは実に3日ぶり。
祭壇の前でソワソワしている息子に近づいたハワードは、こっそりと耳打ちした。
「おい、トニー。ヴァージニアの姿を見て気絶するなよ?」
つまり、とても美しいということだろう。トニーが胸の高まりを抑えられなくなってきたその時、背後のドアが開き、父親に連れられたペッパーがゆっくりと歩み寄ってきた。
純白のウェディングドレスに身を包んだペッパーはとても美しく、トニーは見とれているのか、ペッパーが隣に並んでも口を開けたままだ。
何も言わないトニーにしびれを切らしたペッパーは、ベール越しに上目遣いでこっそりと囁いた。
「…どう?」
我に返ったトニーは、耳まで真っ赤になりながらもいつものようににやりと笑った。
「ペッパー…ハニー。美しすぎて言葉が出ない。今すぐ君を押し倒したいくらい綺麗だ」
3日会わなかっただけなのに、ペッパーはすっかり大人びていた。
白く美しい肌はますます美しくなり、トニーの愛する聡明な瞳は、今日の日の喜びを隠し切れないように煌めいている。
(お袋の作戦は大成功だな…)
思わず苦笑したトニーだが、ペッパーに見とれているうちに誓いの言葉まで進んでいたようで、自分の名前が呼ばれていることに気付いた彼は慌てて返事をしたのだった。

誓いの言葉、指輪交換、そして誓いのキスと順調に…いや、キスは時間が長すぎて中断させられたのだが…済ませた二人は、腕を組み教会の出口へと歩き始めた。
「あ!動いたわ!」
式の間は場をわきまえたのかじっとしていたお腹の子供が、周囲の歓声に合わせるかのように暴れ始めた。
「この子も嬉しいんだ。正式に家族になれたって」
腕を組んでいない方の手をペッパーのお腹に当てたトニーは、はにかむような笑みを浮かべたペッパーにキスをした。

式の後はレストランでパーティー。
一刻も早く二人きりになりたい気持ちを必死で抑えていたトニーだが、パーティーが終わる頃にはもはや我慢の限界だった。
みんなの笑顔に見送られ空港へとやって来た二人だが、飛行機に乗るや否や、トニーはペッパーを抱き上げキスをし始めた。
「と、トニー!!!」
手慣れたもので、スタッフは微笑ましいとばかりにニコニコと道を開けてくれる。
「3週間もお預けを食らってたんだ。ローマまでは17時間もある。容赦しないから、覚悟しろよ」
ペッパーをベッドに下ろしたトニーは、襟元のタイを緩めるとジャケットを放り投げた。
「…私も寂しかったの…。でも優しくしてね?」
顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに囁いたペッパーに、とびっきりのキスをしたトニーは、彼女の赤く染まり始めた身体からドレスをはぎ取ると、彼女の身体に溺れていったのだった。

***
えっちぃお題を消化したいのと、ハワードパパとマリアママがトニペパの結婚を祝福して、結婚後は同居する話を書きたくなり、そうなるとこの高校生パロでやるしかない…と、今さらながらの続きです^_^; せっかくなので、孫が生まれて狂喜乱舞するおじいちゃまおばあちゃまも書きたい…ですww

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