All my treasures⑥~Dancing girl~

もうすぐ2歳になるエスト。
天才トニー・スタークの血を引いている彼女は、喋り始めるのも早かったが、何かにつけて物覚えも早かった。

今日はペッパーが息抜きのショッピングに出かけているため、アーマーの整備をするトニーとともに地下のラボにいた。
とは言ってもラボの中は危ないので、大きなサークルの中におもちゃや絵本ともに入れられたエストは、これも最近のお気に入りのおままごとセットを手にしながら、「これはパパの」「これはママ」「これはえちゅとの」と、一人で遊んでいた。

トニーはというと、エストの様子をチラチラ見ながら、大好きなAC/DCの音楽をかけ、一人の世界に入り込んであちこちいじりまわっていた。

おもちゃで遊んだり絵本を眺めていたりしていたエストだが、しばらくして一人遊びに飽きた彼女は、鼻歌交じりにアーマーの整備をする父親の姿を立ち上がってじーっと見つめた。

パパはご機嫌ね。このお歌もとっても素敵。パパの好きなお歌かしら?私も好き!

エストは音楽に合わせてリズムを取り出した。
「しゅーと ざ ちゅりるー♪」

自分の作業に没頭していたトニーだが、
『トニー様、トニー様!…エスト様が…』
とジャーヴィスに言われ、
「ん?」
とエストの方に視線を向けた。
見ると、かわいい娘は音楽に合わせて踊っている(ただやみくもに手足をばたつかせているだけなのだが…)ではないか。

「おい!ジャーヴィス!エストが踊ってるぞ!!ぺ、ペッパーに電話しなければ!!それと…」
『トニー様!お任せ下さい!一部始終すべて録画しております!』
「でかした!ジャーヴィス!!」

主人の影響で、エストの初めての○○シリーズを撮るのは、今やジャーヴィスの使命。またいい映像が撮れましたよ、トニー様…。トニーとジャーヴィスのコレクションに映像を保存しながら、ジャーヴィスは微笑んだ。

***
ジャーヴィスもすっかり親ばか

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