TFAのハンレイ。
ネタばれしまくってますのでご注意を…。
ハンが死んだ。
彼の命が奪われた瞬間、私は彼の死を悟った。
フォースの力なのだろうけど、例えフォースがなくても私は感じただろう。
だって彼は私の一部なのだから…。
懐かしきオンボロ宇宙船が着陸した。
チューイの後からゆっくりと降りてくるはずなのに、いくら待てども彼の姿はなかった。
その時、悟った。
彼はもう二度と私を抱きしめてくれないのだと…。
チューイが涙ながらに話してくれた。彼の最期を…。
ハンは初めて父親としてあの子に正面から向き合った。あの子の心にまだ光が残っていると信じて…。
私も彼も親として何もできなかった。あの子が小さい頃から喧嘩ばかりしていた。私と言い合いになると、彼は逃げた。何日も…時には何週間も戻ってこなかった。いいえ、彼にそうさせたのは私にも一因があったかもしれない…。彼に責任と自分の理想を押し付け、がんじがらめにしてしまっていたのは、他ならぬ私自身だったから…。
それでも彼は必ず私の元に帰ってきてくれた。何事もなかったかのように私を抱きしめてくれた。彼にキスしてもらうと、喧嘩の原因も何もかも忘れることが出来たのに…。
でもそれももう叶わぬ夢。彼はあの星で永遠の眠りについたのだから…。
『ハンは最後までベンの頬を触れていた』
私を抱きしめてくれるチューイの腕も震えていた。
分かってるわ。きっと彼はあの子に伝えたかったの。
『戻ってこい、何があっても俺たちはお前の親だ…。愛してる…』
その彼の最期の思い、あの子の心に伝わっていて欲しい。彼が命を懸けて伝えたかった思いなのだから…。
それでもあの子に会えば、私はあの子を許せないかもしれない。あの子は…ベンは、あの子の父親であり、私の最愛の人を私から奪ったのだから…。
久しぶりの再会でどうして伝えなかったのだろう。『愛してるわ』と…。きっと彼は『分かってる』と答えただろうけど。あのクラウドシティでの別れの時のように…。
あの時彼は毛むくじゃらの相棒に言った。『姫を守れ』と。チューイの恩義はハンに対するもの。だから彼を縛るものはもう何もない。
「チューイ、あなたの恩義はハンに対するものでしょ?だから…」
そう伝えると、彼の一番の親友は小さく首を振った。
『あなたはハンが大切にしていた女性。だから最後まで恩義はつくす』
と…。
その瞬間、彼との想い出が走馬灯のように駆け巡った。
初めて会った時のこと…ハンサムなならず者に惹かれていたのに素直になれなかったこと…初めてのキス…目の前で彼を失いかけたこと…何もかも放り出して彼を救いに行ったこと…帝国を破った日のキス…ファルコンの船室で初めて迎えた朝のこと…子供が出来たと伝えた時の嬉しそうな顔…。不器用な手つきであの子の世話をしていたこと…。
どの彼も笑っていた。どうしようもない程私の心を捉えてしまっていたあのハンサムな笑顔で…。
あぁ、ハン…。どうして何も言わずに突然逝ってしまったの…。
あなたのいない世界で、私はあなたを失った悲しみをどう埋めていけばいいの…。
この戦いの最中で私情は禁物かもしれない。
でも今日だけ…。今日だけは『将軍』ではなく、最愛の男性を失った一人の女性でいさせて…。
彼の一番の親友は、私の涙が枯れるまで何も言わずずっと抱きしめてくれた。
***
TFAのハンレイです。
SWは私が洋画にハマるきっかけとなった作品で、中でもハン・ソロは私の中では特別思い入れのある登場人物なので、正直TFAはダークサイドに堕ちてしまうくらいショックを受けてしまってます。…そうは言っても、公開前の予想でおそらくカイロ・レンはハンレイの息子で、ハンはTFAで死ぬだろうと思って覚悟をしていたんですけど…。実際見るとダメでしたね…。今や非公認なスピンオフでもハンは何度も死にかけてますけど、絶対に死なないキャラだったんで…。
もう二度とハンレイどころか、ハンレイルークの3ショットは見れないんだなぁと思うと、どうしようもない程の虚無感に襲われています。
ということで、レイアに代弁してもらいました。
欲を言えば、TFAでももう少しハンレイのことを掘り下げて欲しかったですね。あとは”I love you.” “I know.”のやり取りも欲しかったです…。