2014/8/29
『IM3後でトニーとハーレイが再会する話』というリク頂いているんで書き始めたんですが、ハーレイに『トニーはメカニックだろ?何か作れば?』のセリフを言わせたい→トニーちゃん、どん底設定だな……と書き始めたら、お労しや…な展開になってきて、公開を躊躇しております(;´Д`)
今、5話目まで書いてるけど、どう終わらせるべきか…(゜レ゜)
立ち読みで1話どうぞ↓
タイトル『未定』
『一瞬油断した。すまない』
そう言えばいいのだろうか…。
崩壊した建物の下敷きとなったトニーは、闇に包まれた空間の中一人だった。
爆風に吹き飛ばされ、気が付いたらこの様だった。抜け出そうにも指一つ動かせない。
どれくらい経ったのだろう。見当すらつかないが、次第にぼんやりし始めたトニーの脳裏には、ペッパーと子供たちの顔が浮かんだ。身体の上に積み重なった瓦礫の重みはどんどん増してくる。両脚はとうに感覚がなく、次第に息をすることすら困難になってきた。
壊れかかったHUBの中では、自分を励ますJ.A.R.V.I.S.の声が響き渡っている。
だが、トニーは何も答えることができなかった。いや、すでにJ.A.R.V.I.S.の声ですら、トニーの耳には入っていなかった。
「いたぞ!」
大きな瓦礫を動かしたスティーブは、隙間から赤と金色の物が見えているのに気付いた。
トニーの存在を確認したスティーブ、ソーにハルクは、次々と瓦礫をどかしていった。
「トニー!頑張れ!もう少しだ!」
だが、トニーからは返答はない。
やがて上半身が見えてきた。アーマーは壊れ、原型すら留めていない部分もある。J.A.R.V.I.S.がアーマーを脱がせると、血塗れの身体が現れた。トニーは意識を失っているのだろう、呼びかけにも答えずピクリとも動かない。首筋に指を当てたナターシャが頷いた。まだ生きていると…。
クリントが連れて来た救急隊が処置を始めた。
「キャプテン・ロジャース…。早く搬送しなければ…」
言葉を切った救急隊に、スティーブ達は足元の瓦礫を動かそうとしたが動かない。見ると、瓦礫から突き出た鉄骨はトニーの潰れた両足を貫通し、地面の奥深くに突き刺さっているではないか。ハルクの力ですら動かない瓦礫。だが、大量に出血し続けているトニーは血圧も低下しており、一刻の猶予もない。
「残念ですが…彼の命を救うには…」
最後まで言われなくても分かっていた。
トニーの命を救うには、それしか選択肢がない…。
だが、その場にいる誰もが最後の決断を下すことができなかった。
「分かった…。頼む…」
悔しそうな、そして辛そうなスティーブの決断が、一瞬の静寂の訪れた現場に響き渡った。