いつまで続くのだろう…。
日に何度と行われる暴行。息が止まりそうになると、首筋に打たれる薬。
その終わりのない恐怖は、トニーの心と身体を蝕んでいった。
初めはまだ大丈夫だった。目を閉じると最愛の女性の姿が目に浮かび、彼女の温もりに包まれ眠ることができた。だが、温もりはいつの間にか消え、目を閉じて も襲いかかる恐怖。
トニーは眠ることすらできなくなっていた。
そして今日も一日が始まる。
部屋に降り注ぐ明るい日の光ですら、トニーにとっては苦痛だった。
壁の傷はどんどん増え続け、同時にトニーの心の傷も深くなっていった。